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PHV(プラグインハイブリッド)とEV、コスト面で比べると?5年・10年の損益を試算

公開: 2026年04月19日

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PHV(プラグインハイブリッド)とEV、コスト面で比べると?5年・10年の損益を試算

「EV乗り換えを検討しているけど、PHVの方がいいかも」「PHVって結局コストはどちらが得?」——EVとPHVの間で迷っている方は増えています。

結論:年間走行距離が少ない・充電設備が整っていない場合はPHVが有利で、年間1.5万km以上・自宅充電できる場合はEVが有利になるケースが多いです。

この記事では、PHVとEVをコスト面で5年・10年スパンで比較します。


PHVとEVの基本的な違い

項目 PHV(プラグインハイブリッド) EV(電気自動車)
動力源 電気+ガソリン(両方使える) 電気のみ
航続距離 ガソリン補給で無制限(EV走行は50〜80km程度) 300〜600km(充電が必要)
車両価格 EVより10〜50万円安いことが多い PHVより高い傾向
充電インフラ依存 低い(ガソリンでも走れる) 高い(自宅充電が重要)
燃料費節約効果 中程度(充電しないと普通のHVと同等) 高い(ガソリン代ほぼゼロ)

代表的な車種で価格差を確認

車種 区分 車両価格の目安
トヨタ プリウスPHEV PHV 約460〜520万円
トヨタ プリウス(HV) HV 約300〜380万円
日産リーフ(40kWh) EV 約380〜420万円
三菱アウトランダーPHEV PHV 約500〜590万円
テスラ モデル3 EV 約560〜690万円

同クラスで比べると、PHVはEVより20〜50万円程度安いケースが多いです。ただし車種・グレードによって大きく異なります。


燃料費の比較:充電頻度で大きく変わる

PHVは「どれだけ電気で走るか」によって燃料費が変わります。

ケース1:PHVをフル充電して通勤(毎日充電)

EV走行距離が50〜80km/日あれば、日常の通勤・近距離使用はほぼ電気だけで賄えます。

条件 年間燃料費の目安(1万km走行)
PHV(毎日充電・ほぼEV走行) 約4〜6万円
EV(自宅充電・通常電力) 約5万円
PHV(充電せずHVとして使用) 約8〜10万円
ガソリン車(燃費15km/L・170円/L) 約11.3万円

毎日フル充電できる環境ならば、PHVとEVの燃料費はほぼ同等になります。

ケース2:週1〜2回しか充電しない

出張・長距離が多い、または充電設備が不便な場合。

条件 年間燃料費の目安(1万km走行)
PHV(週2回充電) 約7〜9万円
EV(公共急速充電主体) 約8〜11万円
ガソリン車 約11.3万円

充電頻度が低い場合、PHVの燃料費メリットは半減し、ガソリン車との差も縮まります。


5年・10年の総コスト試算

同クラスのPHVとEVを比較します(一例:PHV 480万円 vs EV 400万円)。

前提条件:

  • 年間走行距離:1万km
  • PHV:週3〜4回充電(EV走行70%)
  • EV:自宅充電(通常電力30円/kWh)
  • 国の補助金:PHV 45万円 / EV 65万円(車種による)
項目 PHV EV
車両価格 480万円 400万円
補助金 ▲45万円 ▲65万円
実質車両価格 435万円 335万円
年間燃料費 約7万円 約5万円
5年間燃料費 約35万円 約25万円
5年間総コスト 約470万円 約360万円
10年間燃料費 約70万円 約50万円
10年間総コスト 約505万円 約385万円

この条件では、EVの方が5年で110万円、10年で120万円コストが低い結果になります。

注意: EV・PHVの補助金は車種・年度によって大きく変わります。試算はあくまで目安です。


PHVがEVより有利になるケース

PHVの方がトータルコストで有利になる(または大差がない)条件があります。

条件1:充電環境が整っていない

マンション暮らし・自宅充電ができない場合、EVは公共急速充電(55〜80円/kWh)に頼ることになります。この場合、燃料費の節約効果がほぼなくなります。PHVはガソリン補給で対応できるため、ストレスが少ない選択肢です。

条件2:長距離・遠出が多い

週末に長距離ドライブが多い場合、EVは充電計画が必要になります。PHVはガソリンスタンドでも補給できるため利便性が高い。

条件3:5年以内に乗り換える予定がある

PHVはEVより残価(下取り価格)が安定しているとは言えませんが、短期間では両者の燃料費差が小さく、PHVの方が購入時の実質負担が少ない場合があります。

条件4:補助金がPHVに手厚い場合

PHVも補助金の対象になります。車種によってはEVと大差ない補助金が受け取れることがあります。


EVがPHVより有利になるケース

条件1:年間走行距離が1.5万km以上

走行距離が多いほど燃料費節約の効果が大きくなります。EVの方が毎月の出費が少なくなり、10年以上乗ることで差が顕著になります。

条件2:毎日自宅充電できる

夜間電力(深夜割引プラン:15〜20円/kWh程度)で充電できる場合、電気代はガソリンの1/5〜1/7程度になります。

条件3:10年以上長期保有する予定

PHVはエンジン・モーター・バッテリーと三重構造のため、長期保有で部品交換・メンテナンスコストがEVより高くなる傾向があります。


PHV・EV・ガソリン車の3択を整理する

あなたの状況 おすすめ
年間1.5万km以上・自宅充電可能・10年以上乗る EV
年間1〜1.5万km・自宅充電できるが長距離も多い PHV
年間1万km以下・充電環境なし・5年以内に乗り換え PHV or ガソリン車(HV)
充電設備がまったくない ガソリン車(HV)

関連:ガソリン車からEVに乗り換えるべき?7項目チェックで損得を10秒判断【2026年版】


EVとガソリン車・PHVのコストを自分の条件で計算する

走行距離・充電環境・補助金を入力して、あなたの条件でどれが一番得になるか試算できます。

EVとガソリン車、あなたの場合はどちらが得?

走行距離・充電環境・補助金額などを入力すると、EV乗り換えの損益分岐点を試算できます。

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まとめ

  • PHVとEVは充電頻度・走行距離で有利不利が逆転する
  • 毎日自宅充電できるならPHVとEVの燃料費はほぼ同等
  • 車両価格はPHVの方が安いことが多いが、補助金差でEVが逆転するケースも
  • 年間1.5万km以上・自宅充電可能・長期保有ならEVが有利
  • 充電設備なし・短距離・5年以内乗り換えならPHVが現実的な選択肢

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本記事の試算はあくまで一般的な目安です。PHV・EVの補助金額・電気代・ガソリン価格は時期・車種・地域によって異なります。購入前には最新の補助金情報と各販売店の見積もりをご確認ください。

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